考え抜く

経営者は「考え抜く」ことが求められます。企業の方向付け、資源の最適配分、社員のモチベーションは経営で大切な三つの要素ですが、「考え抜く社員を増やして良い結論を出せるように」と言っても簡単ではなく、社長に決断の重荷がかかってきます。

スティーブ・ジョブズは自分が未来のコンシューマーになって自分が使いやすいもの、楽しいものを考え続けたわけで、それが企業の方向付けになったのですからとても幸せな人だったと思います。

「経営の神様」松下幸之助は「自分で考えて、考えて、考え抜くことが大事だ」と話しています。

「手を抜く」のは簡単ですが「考え抜く」のは大変です。人それぞれで違うと思います。年齢によっても違うでしょう。若いうちはがむしゃらに考え、行動しましたからあまり頭は使ってなかったかも知れません。中年になってからは、ものになりそうなアイデアを意識が朦朧とするまで考えるようになりました。年をとって様子が変わりました。必死に考えたことを夜中に神様が教えてくれるのです。「その考えはうまく行くよ」「もっとこうした方が良いよ」「結果はこのようになるよ」。危険が迫ってきた場合も何かのストーリーで教えてくれます。

一般の夢は直前見たもの以外は忘れると言いますが、考え抜いたことの結果は翌朝まで忘れることがありません。

松下幸之助が「考えて考えて考え抜けば、答が天から降りてくる」と述べているのと同じです。

稲盛和夫はこう言っています。「すさまじく思う」ことが大切。漠然と「そうできればいいな」と思う生半可なレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く。頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となるのです、と。

ビスマルクの「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」は私の好きな言葉です。自分の知識・経験だけに基づいて判断・行動することはしません。他人の経験や過去の結果を参考にします。それが正しいことか、改めて考え抜くことにしています。かいぜんやイノベーションはそうしないと生まれません。

考え抜く社員が増えれば、応援する神様が増えるでしょう。神頼みではなく、脳の働きはそこまで進化しているのかも知れません。そうでないと、人間はスーパーコンピューターに勝てません。茂木健一郎さんに聞いてみたいです。

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