苦しいときも日本製100%の模型製作を貫きました

私は「日本製・日の丸」のタグ付きボストンバッグを持って旅行します。

日本製タグ 001日本製タグ 001

このタグが誇らしく感じられます。バッグ類は殆んどが中国や東南アジア製で、国産は稀な存在になりました。タグを付ける意味が大有りです。品質、デザイン、使い勝手、全て良いことが一見して分ります。タグを見て笑う人はいません。

模型業界で建築模型を中国で作る同業者がいて、価格競争で値段が下がりました。品質の差は歴然なのですが、価格差が足を引っ張りました。

弊社でも15年前に中国の模型製作会社を見て回りました。私はその報告を聞いて、勝てる!と思いました。中国で作ることも考えた方がよい、との意見もありましたが、私は社員のたゆまざる品質向上への努力と、同時にコスト競争力強化の実行力を信じ、その後も弊社は中国で模型を作ったことがありません。

15年前の中国では、従業員 数100人をかかえる模型製作会社がありました。これは生産性の悪さの証明です。過去10年間中国の都市部の給与は年平均15%の上昇率です。10年で給与は4倍になります。
今は北京や上海では年給与100万円付近と推定されます。それでも住宅価格はとてつもなく高く、賃上げが続かないと不満が鬱積します。

中国の模型会社が競争力を維持するためには省力化のための設備投資が不可欠ですが、これには日本におけると同じ位のお金がかかります。

私は、模型に関しては昨年春頃で中国との価格競争は決着が着いたと思っています。風聞によれば、輸出は中国側も価格的に苦しかったようです。その上、模型の検査のための渡航費、運搬費用、日本での塗装・組立・仕上費用、それと建築模型の特徴なのですがVEやデザイン見直しに伴う設計変更で修正作業があります。採算に乗りにくくなってきたことでしょう。

玩具大手のタカラトミーはミニカー「トミカ」の120種類の希望小売価格を2月から25%引き上げました。
実に23年ぶりの値上げです。「トミカ」の生産拠点は日本から中国へ、更にベトナムへとシフトしてきましたが、ベトナムでも中国以上の賃金上昇がこれから続きそうです。

当分の間、海外生産品の値上がりが続き、アベノミクスの「デフレからの脱却」にプラスに働くと思われます。

弊社は建築模型の値段が下がっても、決して品質を落すことはしませんでした。むしろ、社員がコストダウンの工夫をすると同時に品質向上を常に心がけてきました。

お客様の信頼を得るにはそれが最も大切なことと思います。
(2014年3月16日 田村寛人)

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