2020年から日本は再び繁栄するか 景気の30年周期説

 三菱東京UFJ銀行のある会合の講演会で、渋沢栄一氏の玄孫で海外交流や金融機関でご活躍の渋澤健氏から面白い話を聞きました。日本の近代・現代は30年の周期性があって混乱と繁栄を繰り返しているとのこと。

 

18701900 明治維新・近代国家成立の混乱期

19001930 富国強兵・殖産興業で西欧列強に追い付く

19301960 日中戦争・第二次世界大戦・戦後の混乱期

19601990 高度成長期・ジャパン・アズ・ナンバーワン

19902020 バブル崩壊・失われた30年?

20202050 繁栄の30年?

 

帰ってから年表をひもとくと、ぴったり合っていることに驚きます。社会や政治を変えるには30年という年月を重ねる必要があるということでしょうか。

 加速度的な変化を経験している現代社会でも、先端分野であるコンピュータ・情報ネットワークでの30年周期説は有名です(稲垣耕作元京都大学大学院情報学研究科准教授)。稲垣先生が30年周期説を提唱されたのは19911997ですから、21世紀に入っての第3周期は先生の予測ですが、その通りユビキタスの時代が急速に発展しています。20世紀末から21世紀初頭にかけて米国で起きたITバブルは第2周期から第3周期への移行期におけるインターネット企業の設備投資と異常な株式投資でした。 

 

コンピュータの30年周期説

19401970 電子式コンピュータの出現からIBM360シリーズ、アポロ計画の成功まで

19702000 マイクロプロセッサの出現からパソコンの時代、各種ソフトの普及、マルチメディア

20002030 (予測)ネットワークのコミュニティウェア時代、光ファイバ時代

 

 要するに、政治・経済・技術を大きく変えるには30年が必要だということです。日本のバブル崩壊後の失われた20年といわれた不況も間もなく30年が近付いています。ということは、長いトンネルを抜けるとそこは繁栄の30年が待っている、ということです。不安は人口減少です。数字目標を決めて、しっかりした少子化対策の政策を実施することと、人口減少と高齢化に適応した社会を目指すことが求められます。2020年の東京オリンピックが節目の年になります。輝かしい30年を迎えるためには、今が政治の一番大事な時だと思います。安倍首相の双肩にかかっています。

 

(2016年3月18日 田村寛人)

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